アポロ20号と月の古代都市とは?「秘密の月面ミッション」にまつわる都市伝説を徹底考察
夜空に浮かぶ月。
人類にとって最も身近な天体でありながら、その姿にはどこか神秘的なものがあります。
1969年、人類はアポロ11号によって初めて月面に降り立ちました。その後もアポロ計画による月探査は続きましたが、公式には1972年の「アポロ17号」が最後の有人月面着陸となっています。
ところがインターネット上には、
- 「実はアポロ20号が存在した」
- 「アポロ20号は極秘で月へ向かった」
- 「月の裏側で巨大な古代都市を発見した」
- 「巨大な宇宙船のような物体が存在していた」
という、まるでSF映画のような話があります。
果たして「アポロ20号と月の古代都市」とは何なのでしょうか。
今回は、世界的に知られるこの奇妙な都市伝説について、実際のアポロ計画と比較しながら紹介していきます。
※この記事では都市伝説・陰謀論として語られている説を紹介します。アポロ20号による秘密の月面探査や月の古代都市の存在が科学的に確認されているわけではありません。
そもそもアポロ計画とは?
アポロ計画は、アメリカが進めた有人宇宙飛行計画です。
最大の目的の一つが「人間を月へ送り、安全に地球へ帰還させること」でした。
その歴史の中でも特に有名なのが、1969年のアポロ11号です。
ニール・アームストロングとバズ・オルドリンが月面を歩いた出来事は、人類史に残る大きな出来事となりました。
その後、以下のミッションが月面着陸に成功しています。
- アポロ12号
- アポロ14号
- アポロ15号
- アポロ16号
- アポロ17号
そして1972年12月のアポロ17号を最後に、人類は長期間にわたって月面から離れることになります。
では、「アポロ18号」「アポロ19号」「アポロ20号」はどこへ行ったのでしょうか。
ここから都市伝説が始まります。
アポロ20号は本当に存在したのか?
結論から言えば、
「アポロ20号という有人月面ミッションが実際に行われた」という信頼できる証拠は確認されていません。
NASAの公式記録でも、アポロ17号が最後の有人月面着陸ミッションとなっています。
しかし、ここで少し話を複雑にしているのが、アポロ計画では当初、17号より後のミッションも構想されていたことです。
つまり、
「アポロ20号という名前そのものが完全な空想から突然生まれた」
というほど単純な話でもありません。
後期のアポロ計画が縮小・中止された歴史が存在したからこそ、
「表向きには中止されたが、実は秘密裏に実行されたのでは?」
という想像が生まれやすかったのでしょう。
そして、この空白に入り込んだのが「月の古代都市」という壮大な物語でした。
都市伝説で語られる「秘密のアポロ20号」
都市伝説では、アポロ20号は通常の科学調査を目的としたミッションではなかったとされています。
その目的は、
月面で発見された「人工物」を調査すること。
さらに一部の説では、アメリカ単独ではなく、当時宇宙開発競争を繰り広げていたソ連との極秘共同ミッションだったとも語られています。
冷戦時代のアメリカとソ連が秘密裏に協力する――。
これだけでも映画の設定のようですが、その目的地はさらに驚くべき場所だったとされています。
そこにあったというのが、
「月の古代都市」
です。
月の古代都市とは?
都市伝説によると、月面には自然地形とは思えない構造物が存在していたとされています。
- 巨大な建造物
- 規則的に並んだ構造
- 人工的に見える遺跡
- 巨大な宇宙船のような物体
こうしたものが「太古の昔に月で繁栄した文明の痕跡ではないか」と解釈され、「月の古代都市」という説へ発展していきました。
もちろん現在までに、月面に古代文明が存在したことを証明する科学的証拠は確認されていません。
しかし想像してみると、とても興味深い話です。
もし本当に月に都市が存在していたとしたら――。
それを造ったのは誰なのでしょうか。
謎の巨大宇宙船「母船」
アポロ20号伝説の中でも特に有名なのが、月面に横たわっていたという巨大な物体です。
細長い形をしていることから、
「宇宙船ではないか?」
と語られるようになりました。
都市伝説の世界では、この物体はしばしば「母船」などと呼ばれています。
しかも話はそこで終わりません。
アポロ20号の乗組員は、その巨大宇宙船の内部へ入ったというのです。
そこで発見されたとされるものが、この都市伝説を世界的に有名にしました。
「モナリザ」と呼ばれた謎の女性
巨大宇宙船の内部から発見された――。
そう語られているのが、人間によく似た女性型の存在です。
一部では、
「モナリザ」
という呼び名で知られています。
公開されたとされる映像には、人間の女性に似た顔を持つ存在が映っているとして、一時期インターネット上で大きな注目を集めました。
都市伝説では、
- 「古代の宇宙飛行士だった」
- 「月に存在した文明の住人だった」
- 「地球外文明の人物だった」
など、さまざまな解釈が語られています。
しかし、この映像についても本物の宇宙ミッションで撮影されたことを裏付ける信頼できる証拠は確認されていません。
そのため、事実として扱うことはできません。
なぜ「アポロ20号伝説」は広まったのか?
この話が世界中で知られるようになった大きな理由の一つが、インターネットです。
2000年代になると、アポロ20号に関係するとされる映像や写真がネット上で広まりました。
映像には、
- 月面らしき風景
- 宇宙船内部のような場所
- 巨大な人工物らしきもの
- 「モナリザ」と呼ばれる人物
などが登場します。
さらに「William Rutledge(ウィリアム・ラトリッジ)」と名乗る人物が、秘密ミッションに参加したという趣旨の主張をしたことで物語はさらに広がりました。
ただし、この人物がNASAのアポロ宇宙飛行士だったことを裏付ける公式記録は確認されていません。
映像の信頼性についても多くの疑問が指摘されています。
つまり現在では、
「実際に行われた秘密の宇宙ミッション」というより、インターネット時代に誕生・拡散した壮大な都市伝説
として見るのが妥当でしょう。
なぜ月面写真は「人工物」に見えることがあるのか?
ここで面白いのが、人間の脳の特徴です。
私たちは曖昧な模様を見ると、そこに知っている形を見つけようとする傾向があります。
雲を見て、
- 「犬に見える」
- 「人の顔みたい」
と思った経験がある人もいるでしょう。
同じことは月面写真でも起こります。
クレーターの影や岩山が、
- 建物
- 塔
- 宇宙船
- 道路
などに見えてしまう可能性があります。
特に昔の宇宙写真は現在ほど高解像度ではありません。
光と影、画像のノイズ、地形などが重なることで、非常に人工的な形に見えることがあります。
「人工物に見える」ことと「人工物である」ことは、分けて考える必要があります。
もし月に古代都市があったら?
ここからは完全に想像の世界です。
もし本当に月に古代都市が存在していたとしたら、人類史は根本から書き換えられるでしょう。
まず最大の疑問は、
「誰が造ったのか?」
ということです。
考えられる仮説を想像すると、
- 地球外文明
- 太古の宇宙文明
- 地球から失われた古代文明
- 別の天体から移住した文明
など、SF小説が何冊も書けそうな世界が広がります。
さらに興味深いのは、
「なぜ文明が滅びたのか?」
という疑問です。
月には現在、地球のような大気も海もありません。
もし過去に文明が存在していたなら、その環境は現在とは違っていたのでしょうか。
あるいは最初から地下都市だったのでしょうか。
もちろん科学的証拠のない想像ですが、こうした「もしも」を考えることこそ、宇宙系都市伝説の面白さでもあります。
月の裏側には何がある?
アポロ20号伝説とセットで語られることが多いのが「月の裏側」です。
地球から見ると、月はほぼ同じ面をこちらへ向けています。
そのため昔は、
「月の裏側には何があるのだろう?」
という想像が膨らみました。
- 宇宙人基地
- 巨大都市
- 宇宙船
- 謎の建造物
さまざまな説が生まれました。
しかし現在では探査機によって月の裏側も詳細に観測されています。
そこには巨大なクレーターや山地など、非常に興味深い地形が存在していますが、古代都市が存在するという科学的証拠は確認されていません。
それでも「地球から直接見ることのできない場所」という特徴が、人々の想像力を刺激し続けているのでしょう。
アポロ20号伝説が面白い本当の理由
この都市伝説の面白さは「本当か嘘か」だけではありません。
最大の魅力は、
人類が宇宙に対して抱いている想像力そのもの
にあります。
人類が月について知っていることは、昔と比べれば圧倒的に増えました。
それでも宇宙全体から見れば、私たちが理解していることはほんの一部です。
- 「宇宙には人類以外の文明が存在するのか?」
- 「過去に高度な文明が存在した可能性は?」
- 「地球外生命はどこにいるのか?」
こうした疑問について、人類はまだ完全な答えを持っていません。
だからこそ「月に古代都市があった」という物語に、どこかロマンを感じてしまうのでしょう。
都市伝説を楽しむときに大切なこと
アポロ20号のような話を楽しむときには、
「事実」と「想像」を分けること
が大切です。
現時点で確認されている事実としては、
- 有人月面着陸の最後はアポロ17号
- 秘密のアポロ20号が月面着陸した証拠は確認されていない
- 月面の古代都市も科学的には確認されていない
- 「モナリザ」と呼ばれる存在についても本物だと証明されていない
という点があります。
一方で、
「もし本当だったら?」
と想像して楽しむことはできます。
この距離感こそ、都市伝説を楽しむうえで重要なのではないでしょうか。
まとめ|アポロ20号は「月への憧れ」が生んだ壮大な物語
アポロ20号と月の古代都市。
秘密の宇宙ミッション。
月面に眠る巨大宇宙船。
失われた古代文明。
そして「モナリザ」と呼ばれる謎の存在。
まるでSF映画のような物語ですが、現時点ではこれらを事実として証明する信頼できる証拠はありません。
公式な有人月面着陸は、1972年のアポロ17号で終了しています。
しかし、この都市伝説が長く語り継がれていること自体は、とても興味深い現象です。
人類は昔から夜空を見上げ、
「あそこには何があるのだろう?」
と想像してきました。
科学が進歩して月の姿が詳しく分かるようになった現在でも、その好奇心は変わりません。
もしかするとアポロ20号伝説の本当の魅力は、「月に古代都市があるかどうか」ではなく、
未知の世界を想像せずにはいられない、人間の好奇心そのもの
なのかもしれません。
今夜、月を見上げたとき。
その静かな地表の向こう側に何があるのか――。
ほんの少しだけ想像してみるのも面白いのではないでしょうか。
